アトピーマニュアル2
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「ステロイドは副作用があるからできれば使いたくないけれど、 実は、この「症状をコントロールするために長期間ステロイドを使う」ということが大きな間違いだったんです。
皮膚科の医学書には、 「副腎で作られる副腎皮質ホルモンを体外で合成し、 「急性の炎症症状に対して、一時的に火を消すために使い、 「炎症が治まった時点でいきなり使用を中止すると、 「顔や他の部位とはステロイドの吸収量が大きく異なるので、 というようなことが書いてありました。 また、副作用に関しては「3ヶ月以内の連続使用であれば副作用は起きない」と書いてありましが、別の文献には、「2週間〜1ヶ月以内であれば副作用は 起きないが、それ以上継続的に使用すると徐々に副作用が出はじめる」 ともありました。
つまり、ステロイドは本来、 1.塗る箇所に応じて「炎症が抑えられるが、副作用を出さない適切な強さ」のものを使って、短期間で確実に炎症を抑える。 2.その後は、徐々に炎症が再発しないように調整しながらステロイドを塗る頻度を少なくし、ステロイドの強さも弱くしながら、使用をやめる。 という「薬の強さ」「塗る箇所」「塗る頻度」を医者がこまめに診察しながら少しずつ調整し、患者に厳密に使い方を指導する必要がある薬だったのです。 だから、薬局でステロイド外用薬が簡単に買えること自体、本来はおかしなことだったんですね。 しかし、少なくとも私が通った病院はここまでの治療はしてくれず、たいていは1、2種類のステロイドをほとんど説明なしで渡してもらうだけでした。 あなたもそんな医者の治療に不満をもっているのではないでしょうか?
そこで、私は、医者を頼らず医学書を読みながら、ステロイドを少しずつ弱くしたり、塗る頻度を減らしたりしながら、ステロイドをやめることに挑戦しました。 しかし、何度試しても、ステロイドを弱くして塗る頻度を少なくすると、すぐにリバウンドがでてしまいうまくいきませんでした。 そこで、ステロイドで炎症を抑えたら、その後ステロイドを弱くしてもリバウンドが極力出ないようにする方法がないものかと探し始めました。 そして、ある方法に気づいたんです。
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